2016/01/05
ドアが開かないほど強い衝撃で衝突してしまったNISSAN ADバンを修理します。
修理前のチェック
修理する前にリヤバックドアが開かなかったのでリヤバックドアに穴をあけてドアフックを無理やり開放しました。
バックドアの歪みから衝撃の強さを予想できますが、フロアも予想通り大きく歪んでいました。かなり強い衝撃があったと思われます。
ウレタンバンパーを外したところ、バックパネルが歪んでいました。バックパネルは交換修理にします。フロアはフレーム修正機で引っ張りながら叩き出しで整えます。
バックパネルの交換とフロアパネルの修理
まず交換するバックパネルを取り外します。バックパネルはスポット溶接で接合されているのでスポット溶接部をドリルで穴開けし溶接をはがします。サンダーでカットしてもよいのですが、溶接用の爪をカットしてしまうことになります。
交換用の新品部品は爪付きで供給されます。その時に純正と同じように溶接仕上げで綺麗に仕上げるためには爪同士を純正通りに溶接する必要があります。
よってスポット溶接をはがす時もドリルでスポット溶接を一ずつ修理する必要があります。
スポット溶接をはがした後にフレーム修正機でフロアパネルの修正を行います。
フロアパネルの修正が完了しました。次にバックパネルの仮組→溶接と進みます。ちなみにパネルなどの修理部品はさび止めの艶消し黒で塗装された状態で納品されます。
バックパネル・フロアパネルの仕上げ
バックパネルの溶接が完了したらバックパネルのサーフェーサー塗装を行います。
この後、フロアの塗装に入るわけですが、その時にキズヘコミの最終調整を行います。ここでは修正部分に若干パテ盛りを行いました。
パテ盛り後再塗装で仕上げていきます。サーフェーサー→本塗装→クリアー塗装でフロア補修は完成です。
この後バンパーを組見直して完成です。
番外
バンパーを取り付けるときにわかったのですが、バンパー取り付けねじ穴がずれていました。ぶつかった時の衝撃がバンパー取り付け部分まで波及していたみたいです。