2016/01/01
SUZUKI WOGON R の右ドアをぶつけてしまったようです。
外見確認
これが入庫したときの状態です。右のドア下部を中心にぶつかっています。
ドアを開けてみると、モノコックのピラー部分がつぶれてしまっていてこの部分を引っ張り出してやる必要があります。
フレーム修正
ドアヒンジは交換します。ですのでこのヒンジにひっかけてピラーを修正していきます。
ヒンジで引っ張ってもインナーピラーは引っ張り出せなかったのでアウターピラーを切り開いてインナーピラーを直接引っ張り出すことにしました。
引っ張り出すには治具を鉄骨で作ってフレーム修正機で引っ張ります。
普通はピラーは交換修理になるところですが、費用的には安く納める事も出来ます。
ドンドン修正していきます。
ピラー下部がつぶれていたので引っ張り出しますが、つかむポイントがなかったのでL字のアングル材で治具を作って溶接しました。
この治具をつかんで引っ張り出します。
サイドスポイラーの付近の確認
サイドスポイラーが潰れていたので外して状況を確認しました。塗装ははがしてしまいましたが、潰れて歪んでいるのがわかります。
サイドスポイラーのリヤタイヤ側です。こちらも一部潰れています。
これで引っ張りだし作業は完了です。引っ張り出し作業で潰れ部分を95%以上修正できる事が理想です。これ以上の細かい部分はパテで修正します。
パテ成形作業
ある程度修正が完了したところでドアとの嵌め合いを確認していきます。写真はドア上側なのですが、ピラーが歪んだ影響でドアのウェザーストリップに隙間ができています。
ですのでこの部分もドアヒンジ上までパテを盛ってボディラインを修正していきます。
ウェザーストリップに隙間があると、隙間から雨風が車内に入ってくる原因になります。
ボディラインの微調整を繰り返しながら元のラインを再生してゆきます。