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衝突安全ボディのお話し

こんにちはオオクボ自動車、大久保です。
前回に続き技術的なお話です。
今回は衝突安全ボディについてです。

最近のミニバンや軽自動車ってどの車種もボンネットが付いていると思いませんか?20年ぐらい前のワゴンや軽トラはボンネットなんて無くて完全な箱型でした。

街中を走っている最近のミニバン、例えば日産 ノア、トヨタ ベルファイア、ホンダ オデッセイ…どれもフロントに小さいながらもボンネットが存在しています。
軽自動車もスズキエブリーにしてもホンダ N-ONEにしてもほとんどの車にボンネットが付いています。

これ、デザイン的な都合ではないんです。今日のお話の衝突安全ボディからきている事なんです。

1993年1月に「道路運送車両の保安基準」が改訂され、94年4月以降の新型車には前面衝突試験が義務付けられました。
その前面衝突試験で車内空間を守れないと試験をパス出来ません。ぶつかったときにクッションが必要です。…そうです。クッション=ボンネットということです。
これ前面衝突試験に対応するために自動車メーカーが行った対策なのです。

ボンネットを作ったということはその分、運転席が後ろに下がります。つまり有効室内空間容積が減ってしまった。ということなんです。
そんな中、トヨタ ハイエースや日産 キャラバンなどはバンパーがほとんどなく箱型を維持しています。それでも前面衝突試験にパスしているわけですからより高度な技術が用いられているはずです。

軽自動車の場合は前面衝突試験にパスするためにボンネットを搭載しましたが、その分有効室内空間が減り荷物が乗らなくなりました。
以前の車なら乗った荷物が新車に換えたら乗らなくなった…という困った現象もあちこちで聞かれました。

その対応かもしれませんが、1998年の道路運送車両法施行規則改定で軽自動車のボディサイズが現在と同じサイズまで拡張されました。業界がいろいろ文句を言ったのかもしれませんね。