2017/01/25
右前方をぶつけてしまった、MAZDAアテンザの修理を行いました。今回は周りのパネルとの色の差に注力した修理です。
パーツ交換だと色の違いが出てしまう
お客さんは最初ディーラにクルマ修理を依頼しました。ディーラーだとへこんだ部分のパネルを交換修理で対応しようと考えたみたいです。
ただ、ここで問題が・・・。パネル交換だと周りのパネル(ボンネットやドア)との色の違いが出てしまいます。同じ色といっても直射日光の当たり方や、使われ方で微妙に色合いが変わってきます。
ですので、パネル交換をするとそのパネルだけ原色の色になり目立ってしまうことがあります。
ディーラーでは色の違いは仕方ないといわれたみたいです。
修理方針
そこで、色を塗るのは修理部分のみ、クリアはフェンダーパネル1枚を丸ごと塗る事でほかのパネルとの色の不整合をなくす手法を提案させていただきました。
この修理方法が一番違和感がなくて一番きれいに仕上がる方法です。
この手法で修理することでお話がまとまりました。
修理開始
まずは車体のチェックから。フロントのヘッドライトの後方に凹みがあります。へこみはたたき出しで修理します。
バンパーにもキズがありますがこれはヤスリがけで綺麗に仕上げます。
パテ付け
フェンダーパネルのたたき出しとキズ部分のヤスリがけを行ったらパテ付けです。パテ付け→ヤスリがけを繰り返してもとのボディラインを完璧に再生させます。
サーフェーサー・塗装
パテ付けの後はサーフェーサーを塗装します。ここで小さな穴や凹みなど修正仕切れていないときはヤスリがけ・パテ付けを繰り返し行いボディラインを調整します。
塗装用のマスキングを行い塗装を行います。今回はフェンダーパネル1枚を塗装、バンパーは塗装面が小さく色合いの変化が少ないところまで塗装します。
塗装中です。補修部分のみボディからで塗装しています。その周りはボディカラーを塗っていません。バランスをとりながらぼかし処理をしてあります。
その後でパネル1枚クリアーを塗っていきます。クリアーを全体に塗る事でピカピカで色のずれがないフェンダーを再生することが出来ます。
コンパウンド磨きで完成
塗装が乾燥したらコンパウンドで磨きます。今回塗装していないところもコンパウンドで艶出しして全体をピカピカに仕上げます。他のパネルとの色の差もまったく気になりません。
無事に完成です。