今回は日産DATSUNのリヤ周りを1960年代のアメ車ピックアップトラックな雰囲気にイメージチェンジしてみます。
改造のポイントは特徴的なリヤバンパーの再現です。
ブレーキランプの交換
初めにブレーキランプの交換から始めます。DATSUNには縦目のブレーキランプが取り付けられています。
リヤフェンダーについているのですが、これを外してリヤフェンダーをスムージングします。
ブレーキランプを外したところに裏から鉄板を当ててリベットで固定します。
リベットで固定した後にスムージング処理を施します。
スムージング後
この写真がスムージング処理後の写真です。知っている人でなければここにブレーキランプが取り付けられていた…とは気がつかないと思います。
ピックアップトラックのリヤバンパーを再現
次にピックアップトラックの特徴であるリヤバンパーを再現します。
ちょうど良いバンパーがなかったのでトヨタ ハイエースのバンパーを流用して作ることにしました。
ハイエースのバンパーはDATSUNに比べて横幅が広いので幅を詰める作業から始めます。
バンパーをラインが一番崩れないところでカットし、詰めてリベット止めします。
叩き出し+溶接
リベット止めし、詰めたバンパーと車体の間に隙間が出来てしまいます。
そこで、今回は薄い鉄板で隙間を埋めるパーツを作ってバンパーを成型することにしました。
バンパーの形状に合わせて1枚鉄板から叩き出し+溶接でパーツを作っていきます。これを左右ように1つずつ作りました。
リベット・ネジ・ボンドで結合
作った後はバンパーと接合しますが、これはリベット・ネジ・ボンドを併用して強度を保つようにしてあります。
これでバンパーのベースが完成です。
パテ部分の仕上げ
このベースにファイバー系のパテ(写真で茶色に見えるパテ)で作った部分を仕上げて行きます。
車に付けた時のイメージが不自然にならないようにラインを整えます。
センター部分の再成型
全体のラインを整えた後は補助輪取り出しようの穴周りを再成型していきます。(バンパーのセンター部分ですね。)
ハイエースのバンパーはセンター部分が大きくカットされているので、DATSUNの車体イメージに合わせて少しカット部を少なくします。
これでバンパー成型作業はほぼ完了です。
スムージング処理
次にスムージング処理を施し塗装をしてリヤバンパーは完成になります。
取り付けイメージを作りながら作業を進めています。
無事に完成です
フロントのイメージはこんな感じ
続いてリヤビューです。
ウインカーを丸型に変更してあります。ハイエースのバンパーをベースに作ったオリジナルバンパーも綺麗に仕上がっています。
お客さんにも納車して無事に完了しました。
レトロ感とアメ車の様なゴージャス感がベストミックスしているオオクボ自動車的満足度の高い車が完成しました。